●クー・フーリン●
出自:ケルト神話
別名:幼名セタンタ、ク・ホリン、クー・ハラン、クークリン
同一:─
前神:─
字義:「クーリン(クラン)の猛犬」
容姿:美少年。ひとたび戦闘の狂気にとり憑かれると恐ろしい魔物へと姿を変える
家族:父にルーグ(地上においてはスアルティウ)、母にジャフティニャ、
   オイフェとの間にコンラ、妻にエマア(アヴェール)

半神半人の英雄。超自然的な力を備えていた。
彼の母コノア王の親族にあたるジャフティニャが50人の娘達と共に
三年間もの間神隠しにあった際に身ごもった子供。
コノア王は供と作物を荒らす鳥を追って狩りに出た。
鳥を追っているうちにボイン河のほとりにある立派な屋敷に行方不明に
なった娘達がおり、そこでクー・フーリンを授かった。
クー・フーリンはコノア王の妹に育てられた。
幼名はセタンタ。幼い頃から並外れた力を持っていた。
「今日初めて武器を取る者は若死にするが、永遠に歴史に名を刻まれる」という
ドルイドの予言を聞き、武器を手に取った。
鍛冶屋のクーリン家の番犬を倒してしまい、その代わりをする事になった。
それからクー・フーリンと呼ばれるようになった。

年頃になるとフォーガルという領主の娘エマアに求婚したが一度断られる。
そこで彼はエマアにふさわしい強い男になるために「影の国」を探す旅に出た。
数々の試練を乗り越え、ついに影の国に到達し、スカアハの弟子として認められる。
スカアハから魔槍ゲイボルグを授かりアイルランドに帰るとエマアと結婚した。
影の国に滞在中にオイフェとの間にコンラという子供を授かる。
しかし自らの手で殺さなければならなくなる。(詳しくはスカアハの項参照)
後にコノートの女王メイヴの奸計に陥れられ、自らの槍に貫かれて命を落とした。
その際、零れ落ちた内臓を水で洗って腹におさめ、石柱に己の体を縛りつけ、
最後まで倒れる事がなかった。
元は人間であったが、女神モーリアンに愛され死後に妖精の騎士となった。

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