●モイラ● 出自:ギリシア神話 別名:─ 同一:パルカエ 前神:─ 字義:─ 容姿:─ 家族:─ 運命を司るとされる三人の女神の総称。 過去を司るクロド(紡ぐ者)、 現在を司るラケシス(運命の図柄を描く者)、 未来を司るアトロポス(不可避の者)の三人。 その力は大きくゼウスですら定められた運命を覆す事は出来ない。 ゼウスの息子サルペドンがトロイア戦争でパトロクロスに殺される運命にあった時も ゼウスは運命を変える事は出来ずただ息子の亡骸を丁重に葬る事しか出来なかった。 モイラが定められた運命を変えた事がエウリピデスの作品の中で一度だけある。 アポロンの友人アドメトスは死ぬ運命にあった。 しかしモイラ達はアポロンに酒を飲まされ酔ってしまい、誰か身代わりに死ぬ者がいれば アドメトスの寿命を変え長生きさせると約束した。 詳しくはタナトスの項参照。 |