●モロク● 出自:ユダヤ、キリスト教、「失楽園」 別名:モーロック、モレク 同一:アンモン人の王、バアル・ハモン、ケモシ 前神:─ 字義:ヘブライ語「王」 容姿:ブロンズ製の玉座に座っており、人間の体と王冠をかぶった頭は子牛そっくりの姿 旧約聖書によると、ロトの子孫のアンモン(アモン)人の神。 子供が生贄としてモロクの像の中に入れられ、火に投じられ捧げられていた。 犠牲者の声がかき消える様、太鼓やシンバルを打ち鳴らした。 この儀式の為に、ヨーロッパではモロクは悪魔として考えられる様になった。 近代ではモロクとは神の名ではなく、儀式の名だったのではないかと言われる。 聖書では地獄のことをゲヘナと言うが、この原義はモロクの祭壇のあった トペテの「ヒンノムの谷」を意味しているとされる。 アンモン人の王はモロクの息子とされ、「モロクに向かって」と言う表現は 「国王の(命の)為に」と言う意味だった。 カルタゴで信仰されたバアル・ハモンと同一視される。 涙の国の君主。地獄会議のメンバー。 ミルトン「失楽園」によると、堕天使の内で最も獰猛で、腕っぷしが強い堕天使。 「母親の涙と子供の血にまみれた」凶悪で恐るべき魔神とされる。 スペンサーの七つの大罪の対応悪魔のリストによると、「大食」を司る。 |