●七(なな)つの大罪(たいざい)
出自:キリスト教
別名:─
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:─
家族:─

中世ヨーロッパ、キリスト教において最も悪しき行為とされた七つの行為。
ハンス・ブルクマイアーは七つの大罪を一枚の絵に表す図像を作りだした。
デーモン其々自分の名前の記されたリボンを手にしている。
中世には異なる図像の体系も使用され、動物の姿で表された。
孔雀の羽根を備えたデーモンを中央に、
傲慢がライオン、
嫉妬が蛇、
暴食が豚、
色欲が蠍、
怠惰が熊、
貪欲が狐、
憤怒がユニコーンの姿となって表された。
1589年、悪魔学者ペーター・ビンスフェルトは七つの大罪を司り、人間にその罪を犯させる力を持つ七人の悪魔のリストを作った。
このリストの悪魔は本来の悪魔学の歴史からは逸脱した物だが、通俗的なグリモアでは頻繁に使用された。
七つの大罪と対をなして七つの美徳も存在する。
これら七つの美徳と大罪(悪徳)は、中世占星術の象徴にも用いられ、七つの惑星とも結びついている。
この占星術の体系にも動物が象徴として使われる。
以下は大罪(⇔美徳):大罪を司る悪魔・惑星・象徴動物の対比表。

傲慢(⇔忠実):ルシファー   ・木星・孔雀
嫉妬(⇔貞節):レヴィアタン ・月 ・犬
大食(⇔知恵):ベルゼバブ   ・水星・豚
色欲(⇔愛 ):アスモダイ  ・金星・熊
怠惰(⇔希望):ベルフェゴール ・太陽・驢馬
強欲(⇔慎重):マモン     ・土星・針鼠
憤怒(⇔勇気):サタン     ・火星・狼
ビンスフェルトのリストが最も有名。
諸説ある。
傲慢:ルシファー
嫉妬:ベルゼブブ
大食:モロク
色欲:ベルフェゴール
怠惰:リリス
強欲:ベヒモス
憤怒:アラストル

グノーシス派では七人の天使が人間にその罪を犯させる力を持つとした。
傲慢:ザドキエル
嫉妬:ガブリエル
虚偽:ミカエル
色欲:アニエル
怠惰:カフジエル
強欲:ラファエル
憤怒:サマエル

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