●ノッカー●
出自:イギリス→コーンウォール
別名:─
同一:「叩く者」
前神:下記参照
字義:─
容姿:金槌やのみ等採掘に使う道具を持つ年季の入った小さな鉱山夫の姿

鉱山の中や洞窟、井戸の中に棲む妖精。ゴブリンの一種。
人間はその姿を見る事は出来ず、鉱山を掘る、コツコツと言う音だけが響く。
音のした場所からは豊富な鉱脈が発見されると言う。
ノッカー達は人間とは違う場所で働き、人間が帰った夜中ですらも働き続ける。
供物を与えれば危険を教えてくれる事もある。
落石等の危険を察知すると四方八方に向けてコツコツと激しく音を立てて警告してくれる。
しかしノッカーの生活を覗いてはならない。
彼等は私生活を覗かれるのを嫌い、ノッカーが出て行ってしまうと鉱脈が枯れてしまう。
この為鉱山夫達はノッカーの仕事を邪魔しない様に気をつけていたと言う。
またノッカーと良い関係を築く為に坑道の中で罵り声をあげたり口笛を吹いたり十字の印を描くのを控えた。
ノッカーの気分を害してしまうと、雨の様に石を降らせたり落石をもたらしたりされてしまう。
元は鉱山で働いていた人間の幽霊とも、キリストを十字架にかけた為に冥界で働かされるユダヤ人の幽霊とも言われる。

鉱山夫にバーカーと言う男がいた。
バーカーはノッカーの宝を見つけ様として隠れてノッカーの仕事を見ていた。
ノッカーは道具袋の置き場を探していたが、「バーカーの膝に置こう」と言った。
するとバーカーの膝に突然重みがかかり、バーカーは膝を悪くしてしまった。
コーンウォールでは、リュウマチを「バーカーの膝」とも呼ぶ。

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