●ヌングイー●
出自:南アメリカ→エクアドル(ヒバロ族)
別名:─
同一:─
前神:─
字義:「大地の母」
容姿:背丈約90cm程でとても太っていて、黒いタラチ(女性用のドレス)を着ている女性

自然の霊又は精霊。発芽及び植物の生長の守護霊。
土器作りや猟犬による狩りの仕方を人間に教えた。
いつも単数形で呼ばれるが、ヌングイーはどこの菜園にも存在する事から、実際には複数居ると考えられる。
地中に棲んでおり、そこから植物の芽を押し上げて必ず発芽する様にする。
人々は空き地にした栽培用の土地に必ずヌングイーが来てくれて、そこに留まって作物を育ててくれる様にする為に努力した。
この精霊は夜中に踊るスペースを必要とするので、雑草や生長した植物を全て除去した土地にしか留まらない。
手入れの行き届いた菜園が最もヌングイーの注意を引く事となる。
手入れが行き届いていないと、ヌングイーはその菜園から離れて地面の奥深くに潜ってしまう。
また、完全にその菜園から去り、そこから奪った作物を持って手入れの行き届いた別の人の菜園に引っ越していく事もある。
ヌングイーは日中、生長した植物を持って地面の下の方へ潜っていくと考えられた。
その為、女性達はキャッサバの収穫には朝早く出掛ける。
ヌングイーを怖がらせないようにと、気持ちの静まる歌を歌う。
そして今の居場所に満足してもらう為に大切にしている準宝石の碧玉で作った「赤ん坊達」を彼女に与える。
ヌングイーが満足しているとその一家を守ってくれ、よそ者が菜園に入るとその人の足の裏から血を全て吸いだしてしまう。
子供達はヌングイーを怒られてしまう恐れがあるので、菜園で遊ばないようにと警告される。

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