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●リリム●
出自:ヨーロッパ
別名:リリン、地獄の娼婦、夜の鬼女
同一:サキュバスラミアエンプーサ、ハッグ、ヘカテ
前神:リリス
字義:母リリスにちなんで
容姿:非常に美しい
家族:母にリリス、父にアダム(もしくは悪魔

夢魔リリスの分身であるとも考えられた。
男性の夢の中に現れ、その上に覆いかぶさって性交し、夢精を促した。
キリスト教ではリリムを地獄の娼婦又はサキュバスと呼び、忌み嫌っていた。
修道士は十字架を握った両手を股間の上に乗せて眠り、リリムを近づけない様にした。
信心深い教徒は夢精すれば「リリムが笑った」と言い、
睡眠中に笑えば「リリムに愛撫された」為だとした。
家に男性、特に男の赤ん坊を一人にしておくと、リリムにさらわれてしまうとされた。

ギリシア神話に取り入れられ、ラミアエンプーサと呼ばれた。
その性格とは逆に純潔の象徴である「百合(=Lily)」の語源になったとも言われる。