●ルサールカ●
出自:スラヴ
別名:チェルトヴカ(冗談女)、シュトヴカ(冗談悪魔)、レスコトゥーハ、ロスコトゥーハ(くすぐる者)、キトカ、キトハ(誘拐者)
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:(南部の伝承によると)青白い肌、長く美しい金髪を持つ、美しい歌声の乙女
 (北部によると)緑色の光る目と髪、青白い肌を持つ水死体の様な老婆、巨大な乳房を垂れ下げている事もある
家族:夫にヴォジャノーイ

淡水に棲む水の妖精。木の精霊でもある。
不慮の事故で水死した若い女性の霊魂が精霊となった物とされる。
湖や泉に近寄る男を誘惑して溺死させる。
大勢で集まって暮らしている。
夏の初めまでは水中に棲み、漁師の網を破いたり、雨を呼んだり、水車や石臼を壊したりする。
その後森の中へ移り住み、森の中では木の上を住居とする。
夜になると木から降りて月明かりの中で踊りを踊り、男性を誘惑した。
ルサールカがステップを踏んだ所はよく草木が生長すると言う。
人間は一度魅了されると、ルサールカに抱きしめられ水中に引き込まれ、二度と浮かび上がる事はなかった。
南北でその姿と性格が違っている。
北のルサールカは水場に近づく者を誰かれ構わず水中へと引きずり込み、死ぬまで水中でつつきまわして苦しめ抜く。
南のルサールカは男達を誘惑して水場へと引き寄せ、快感を伴った死をもたらす。

時にはルサールカも人間を愛する事があった。
ある物語によると、ルサールカは人間の王子に決して浮気をしない事を約束させて結婚した。
ところがある晩王子が約束を破ったので、ルサールカは川へ戻っていった。
妻がいなくなって王子は自分がした事の愚かさに気付き、悲嘆に暮れて彼女を探しに出掛けた。
川に着くと王子はルサールカに許しを乞い、再び彼女への愛を誓った。
王子の望みはただ彼女をその腕に抱く事だけで、他には何も望まなかった。
ルサールカはまだ王子の事を愛してはいたが、自分はまた本物のルサールカに戻ってしまったのだと警告した。
王子はただ一人真に愛した女性にキスをして抱きしめ、水中に引き込まれて死んでいった。

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