●ルシファー●
出自:ユダヤ教キリスト教
別名:ルシフェル、ルキフェル
同一:サタン赤き竜サタナエルルキフグスアザゼル、ベリアル、ゼルゼバブ、アーリマン
前神:アッタル、シャヘル、アンズー
字義:ラテン語「光を運ぶ者(光の運び手)」「金星」
容姿:ミカエルと瓜二つの顔、(絵画等によると)浅黒い肌を持つ
家族:双子の弟にミカエル、(一説によると)娘にリリス

旧約聖書「イザヤ書」等に登場する天使(堕天使)。
イザヤ書には「お前は天から落ちた 明けの明星、曙の子よ」という文章が出てくる。
これによって後世ルシファーは堕天使と考えられ、サタンの堕天する前の天使としての名だとされた。
だが実際この文はバビロニア王ネブカドネツァルに呼びかけた物。
今では誤読だと考えられている。

最初の堕天使であり、地獄の大王。
全ての堕天使、悪魔、魔神達の上に君臨する貴公子。
天使であった時は「明けの明星」と呼ばれた熾天使(セラフ)で、に次ぐ地位にあった。
ルシファーはおごり高ぶり、の座までもを求め、天使の3分の1を率いて反乱を起こした。
がルシファーにアダムの地位を認めよと命じた時にそれを拒んだ為とも言われる。
しかしミカエルに敗れ、地獄に落とされ地獄の王となる。
地獄では永遠の業火に焼かれているとも、溶ける事の無い氷の中に閉ざされているとも。
サタン(=古き竜)として眠りにつき、この世の終わりに悪魔達を率いてミカエル天使達と戦うとも言われる。
ビンスフェルの七つの大罪の対応悪魔のリストによると、「傲慢」を司る。

ルシフェルと言う異名で呼ばれる事もあるが、この名前は聖典には直接出てこない。
天使の名には神聖さを表す「エル」を末尾につける事が多い為、後代の神学者達が堕天する前のルシファーの名と解釈した事による。
元はカナンの金星神アッタルとされる。
カナン神話によると、バアルは夏に死にアッタルはこの時代理の首相としてバアルの座に着く。
カナンでは秋から冬にかけてが豊穣の季節であり、夏は万物が枯死する不毛の季節であった。
アッタルはバアルが復活するとその王座から降り、冥界に下っていく。
この神話がルシファー堕天物語の原型であると言う。
同じくカナンの明けの明星シャカルと宵の明星シャリムの双子神の神話を元にしているとも言われる。
シャカルは己より高位の太陽神に嫉妬しクーデターを企てたが、失敗して天から落とされた。
ルシファーとミカエルの双子説はここから来ていると言う。
また、バビロニア神話アンズーが元であるとも言われる。

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