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●サンダーバード●
出自:アメリカ→ネイティヴアメリカン(東海岸の諸族)
別名:ワキヤン
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:腹に余分の頭を持つ、巨大な鷲に似た鳥の姿
(一説によると)群をなして巨大に見える鳥の姿

北アメリカの多くの部族の神話に登場する雷の精霊。
日本語では雷鳥、もしくは稲妻鳥と訳される。
元々のラコタ族の言葉では「ワキヤン」と呼ばれる。
部族の土地から見える最も高い山の頂の上の雲か、山頂にある洞窟の中に棲む。
特にレノーク山の雪線より上はサンダーバードの棲む領域とされた。
その為精霊を怒らせるのを避け、ネイティヴアメリカン達は決して足を踏み入れなかった。
泣き声や羽ばたきの音が雷鳴になり、目の光が稲妻になる。
レノーク山から太平洋まで飛んで行き鯨を捕り骨を残して丸ごと食べた。
翼の下に住む2つの稲光を放つ蛇を海を泳いでいる鯨に投げつけ漁をした。
湖全体を背中に乗せて運ぶ事も出来る。
雨雲や雷雨が突然やってくるのは、海から雲がサンダーバードを追って来る為とされる。
トーテムポールに彫られる伝説上の動物としても有名。
サンダーバードは多くの敵対者が存在したが、特に骨の蛇どもを敵視する。

チノーク族の神話によると、「老いた南の風」が旅の途中で捕えた鯨を十字に
切り裂いた所鯨はサンダーバードに変じ、サドルバッグ山の頂上へと飛んでいった。
この鳥が産んだ卵がネイティヴアメリカンになった。
同神話では山に火を点けて火山を作った。