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座敷童子(ざしきわらし)
出自:日本→東北、特に青森県岩手県秋田県、「遠野物語
別名:─
同一:倉ぼっこ、座敷ぼっこ、からこ童子、ざんぎり、座敷女子、赤シャグマ枕返し
前神:─
字義:下記参照
容姿:おかっぱ頭の子供の姿

旧家に棲む妖怪。この妖怪がいる間は家が栄えるが、離れた途端に没落してしまう。
また座敷童子が現れるのは没落の予兆であるという説もある。
子供には見えるが大人には見えない。
夫婦者や複数で現れる座敷童子もいる。
また、座敷童子が居ついた家の人間の人間にのみ見える。
大きな害はないが、座敷童子が棲む部屋に泊まると、夜の間に枕を反対側に
移動させる枕返しをしたり、じゃれついてきたりして客を眠らせない。
笛や太鼓を鳴らしながら大騒ぎをしたり、土蔵にしまってあった食器を引っ張り出し、
音を立てたりする。
これはその家が旧家である事を知らせるサインと言われる。
稀に家主に火事を知らせる事もある。

障害を持った子供が生まれた場合、それを福子と言う。
その子を大切に扱う事によってその家は栄えると言われる。
座敷童子は座敷牢に入れられた福子という説がある。

遠野物語」によると、岩手県土淵村飯豊の旧家、山口孫佐衛門の家には童女の
座敷童子が棲みついていた。
ある年、男が町からの帰りに留場の橋のたもとで見慣れない美しい娘に出会った。
どこから来たのか聞くと「山口の孫佐衛門のとこから来た」と答えた。
そこで、これから何処へ行くのか聞くと「何村の何某の家へ」という。
その何某と言う家も豪農であり、男は「さては孫佐衛門が世も末だな」と感じた。
それから間もなく、孫佐衛門の家で主従20数人が毒茸で中毒死し、家は滅びた。