●セント・エルモの火(ひ)
出自: 
別名:─
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:火花

夏、秋、冬の雷雨、雪、嵐等の時、地上に突き出ている物の発端に現れる火花。
ことに山の頂上にある建物の先端、屋根、人間の頭の毛、指先等に現れる。
海上では船の帆柱、帆桁の先端等に、平地だと寺院の塔、避雷針、木の梢等に現れる。
現れた際にはシュウシュウとかパチパチと言った音がすると言う。
セント・エルモの火が出れば、守り神に守られているという印だと言う。

この火の由来については諸説ある。
ギリシアの説では、ゼウスの息子カストールとポルクスの出す火だとされる。
この二人は海の守り神として崇められ、大嵐の時にはこの神に白い子羊を捧げた。
二人は火となって帆柱に現れ、嵐を鎮める。
ローマの説では、304年6月3日に殺されたサント・エラスムス僧正が刑車にかけられ殺された。
それ以後、カストールとポルクスにとって代わって地中海の守り神として崇められた。
サント・エラスムスはやがてサント・エルモに訛り、いつの間にかセント・エルモになった。

五十音順トップへ
出自別トップへ
種族別トップへ
トップへ
inserted by FC2 system