●草鞋大王(そうあいだいおう)
出自:道教
別名:─
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:─

旅人の守護神。
元々は神でもなんでもない、ただの古木だったと言う。
12世紀、ある街道に枝葉の茂った古木があった。
ある旅人がここで草鞋(わらじ)を取り替え古い方を古木の枝にかけた。
すると、誰かがそれを真似たので、古木が草鞋だらけになった。
占い事をすると効験(こうげん)があると言うので、人々はこの木を神として信仰した。
ある時、旅人が木の幹を削って「草鞋大王、ここに降りる」と悪戯書きをした。
数日経って戻ってみると、そこには祠が建っていた。
更に三年して通りかかると、立派な廟が出来、側に小さな町まであった。
不思議に思った男が廟に行き、「貴方は誰か」と神に訪ねた。
するとその夜の夢に神が現れ、
自分はこの辺りの兵士だったが、人々に親切だったのを知っていた天帝から命を受け、古木の神号を授かり草鞋大王になったのだと語った。

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