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●スカアハ●
出自:ケルト神話→アイルランド
別名:スカハ、スカト、スカタ、スカイ、スカタハ
同一:スカディ
前神:─
字義:「人を怖がらせる女性」「人を守る女性」
容姿:─
家族:娘にウアハフ

戦いの女神。若い英雄達に最後の修行を与える者。予言の力も持つ
入る事すら非常に困難であると言われる影の国(スカイの国)の女王。
スカアハの元に辿り着いた若者には素晴らしい秘術と武器を授けてくれると噂された。
多くの者が教えを請うために影の国を探した。
影の国は7つの城壁に囲まれた町。地下、天国、西方の彼方等、所在地は諸説ある。
彼女は英雄を1年と1日(13ヶ月からなる太陰暦による日数)だけ島に滞在させる。

クー・フーリンもスカアハの教えを受けた一人であり、彼女から数々の秘術と
ゲイボルクを授かり、また性の手ほどきもされた。
クー・フーリンが影の国に滞在している際スカアハはオイフェという女神と争った。
スカアハはクー・フーリンをつまらぬ戦いで失いたくないと考え、
彼に24時間眠り続ける薬を飲ませた。
しかし彼は1時間あまりで目を覚まし、戦車でスカアハ軍に追いついて参戦した。
クー・フーリンはオイフェ軍の勇者を6人も倒したので、
これを恐れたオイフェと一騎打ちをする事となった。
オイフェが優勢であったが、うまく隙をついてクー・フーリンが勝利した。
クー・フーリンは3つの条件を提示し、オイフェもそれを受けた。
1.スカアハとの永久和平。
2.人質を渡す事。
3.自分の子供を生む事。
オイフェはコンラという子を生み、スカアハに武術を習わせた。
しかし長じた彼は父であるクー・フーリンと戦う事になる。
二人の力は同等であったが、この戦いをスカアハは予知していた。
息子コンラにはゲイボルクを授けていなかったので、コンラは破れた。
この話も諸説あり、成長しアイルランドを訪れたコンラに脅威を感じたアイルランド王が
クー・フーリンに彼を倒す様に命令し、親子は戦う事になったという話も。

スコットランドの西にある外ヘブリディーズ諸島のスカイ島はスカアハの名から取られた。