●デウカリオン●
出自:ギリシア神話
別名:─
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:─
家族:父にプロメテウス、妻にピュラ

ゼウスが悪い人間を滅ぼす為に地上に送った大洪水に生き残った。
父に似て先見の明があって大洪水に先立ち箱舟を作っておいた。
洪水がやって来た時デウカリオンとピュラは箱舟に乗って去り、舟に乗せられるだけの動物を一緒に連れて行った。
彼等は荒れ狂う洪水の上に浮かんでいたが、とうとう雨がやみ、水がひいた。
彼等は山の斜面を駆け回り、その山がパルナッソス山である事に後で気付いた。
ここにはアポロンの巫女の住むデルポイの洞窟があった。
デウカリオンが巫女に伺いを立てると、巫女は人類が絶滅した事を彼等に告げた。
デウカリオンはどうしたら人間が地上に戻る事が出来るかを訪ねた。
深い夢幻の境から巫女は「頭をそむけて行き、自分の母親の骨を後に投げなさい」と謎の返答をした。
そこでデウカリオンとピュラは一夜を明かしてこの謎を解き明かした。
自分の母親と言うのは母なる大地の事で、その骨と言うのは石の事に違いないと彼等は決めた。
二人は岩の斜面を歩き、頭を背けながら石を背後に投げた。
デウカリオンの投げた石は男になり、ピュラの投げた石は女になった。
そしてこれらの新しく生まれた美しい男女は楽しげに群れをなして二人の後に付き従い、再び地上を人間で満たし始めた。

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