●ティガグ●
出自:インドネシア→カリマンタン(ボルネオ)島(ダヤク族)
別名:ラジャ・トントグ・マタナンダウ(太陽の君主)、マハタラ、カナロハン・タンビグ・カバンテラン・ブラン(月の王)
同一:ジャタ
前神:─
字義:─
容姿:ウシツツキ(ムクドリ科の鳥)
家族:─

至高神。人間界の上、42層の雲を抜けた所にある上界に棲む。
下界に棲む至高神ジャタとは対をなし、敵対する神。
両者は実は一柱の両性具有の神で、子供達がそこから世界にやってくるという世界樹そのものだとも言われる。
より古い時代には「ラジャ・トントグ・マタナンダウ(太陽の君主)」、「カナロハン・タンビグ・カバンテラン・ブラン(月の王)」と呼ばれていた。
16世紀にボルネオ下流域の住人がイスラム化すると、「マハタラ」と呼ばれる様になる。
上界は人間界と変わらない地形であるが、全てが豊かで暮らしやすい世界。
そこには最初の人間の子孫の三兄弟のうち、二人の子孫が住んでいる。
地上に降りた三番目の兄弟の子孫を助ける為、この二人の兄弟の子孫はマハラタの従者として地上に降りる。
人々の前に姿を現す時、この神はウシツツキの姿をとる。

キリスト教が伝来し宣教師がキリスト教の「神」を意味する言葉に「マハタラ」を使用した為現在での意味が違ってくる。

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