●蝶(ちょう)
出自: 
別名:─
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:─

昆虫綱チョウ目(鱗翅目、ガ目とも)に分類される21上科の内、顕著な昼行性グループの
アゲハチョウ上科、セセリチョウ上科、及び近縁のシャクガモドキ上科を併せた分類群の総称。
蝶を死者の化身と考える所が日本には今でもある。
沖縄では、夜に蝶が飛び回ると不吉で、死者の霊魂がそこに来ているとされた。

山形県の蔵王山には人間が死後蝶になった話が伝えられる。
昔蔵王山の山麓で歩きつかれた旅人が一軒のあばら家を見つけた。
休ませてもらおうと旅人は戸を叩いたが返事が無い。
旅人が勝手に戸を開けて入るとそこは蝶の大群が部屋一杯になっていた。
旅人は驚きながらも明かり取りの戸を開けると、床には毛髪と人骨が。
恐ろしさのあまり人里へと走っていった旅人は、人を捕まえあばら家での話をした。
里の人が言うにはあばら家には蝶の好きな女が一人で暮らしていたという。
女は次第に身体が動かない様になり誰にも知られずに亡くなったのだろう、と。
旅人は女は蝶になったと思ったという。

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