●ドワーフ●
出自:北欧神話ヨーロッパ、「指輪物語
別名:ドヴェルガー、ドヴェルグ
同一:デックアールヴ
前神:─
字義:─
容姿:醜く頭でっかちで膝までつくような長い腕を持つ
長いあごひげを伸ばし、鼻の付近は青白い小人

地下のスヴァルトアールヴァヘイムという妖精の国に住む小人。
日光に当たると岩になると言われ、その為地下に暮らしていると言う説もある。
ドワーフは英語読みで正確にはドヴェルガーという。
元々は巨人ユミールの死体にわいたウジだった。
神々によって人間の知力と姿を与えられたが、姿は非常に醜い。
性格は欲深く、疑い深い。
ドワーフに女はいないため、子孫を泥で練って作る。
鉱山でドワーフに出会ったらそこには莫大な資源が埋もれている印である。

ドワーフ達は地下に穴を掘って街を作り暮らしている。
工芸能力に優れ、装飾品の細工から建築や石細工等を得意としている。
中でも鍛治が素晴らしく上手い。
神々の愛用する魔力を秘めた武器や道具の多くが、彼等の手によって作られた。
絶対に的を外さず手に戻ってくる槍グングニルや、何でも打ち砕くハンマー等がある。

T・カイトリーによれば、バルト海に浮かぶリューゲン島のドワーフには白、茶、黒の三種類のドワーフがいるとされる。
白いドワーフは姿も性格も美しく、金銀細工が得意。
夜になると美しい音楽を奏でながら輪になってダンスを踊る。
昼に地中から出て来る時はまだら模様の小鳥や蝶、真っ白い鳩に姿を変える。
茶色のドワーフは茶色いジャケットとコートに身を包み茶色い三角帽子をかぶっている。
この三角帽子をかぶると姿を消す事が出来る。
逆に人間がこの帽子をかぶるとドワーフの姿が見える様になる。
変幻自在でどんな形にもなるが、少々悪戯好きで「取替えっ子」をしたりする。
黒いドワーフは姿も醜く性格も邪悪で人間に危害を加えて喜ぶが、鍛治の腕は抜群。
その剣は草の茎の様にしなるくせにダイヤモンドより硬く、どんな鎧も兜も役に立たない。
彼等は夏になるとセイヨウニワトコの下に座ってその香りを楽しむ。
頼み事がある人はそこへ行けばいいが、代わりに支払う代償は大きい。

ヨーロッパでは、ドワーフを模した像を庭に置くと、福を招くという。

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