●遠野物語(とおのものがたり)−59●

他の地方では川童の顔は青いというけれど、
遠野地方の川童は顔の色が赤いと言う。
佐々木氏の曾祖母が幼い頃に友達と庭で遊んでいた時、
三本ほどある胡桃の木の間から真っ赤な顔をした男の子の顔が見えた。
その男の子は川童ではないかと言う事になった。
今もその胡桃の木は大木となってそこにある。
この家の屋敷のまわりはすべて胡桃の木である。

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