●槌(つち)の子(こ)
出自:日本
別名:土の子とも書く
同一:野槌、ギギ蛇、バチ蛇、筒蝮、カメノコ、苞蛇、ドテンコ、五八寸、槌ん子、ゴンジャ、コロ、コロ蛇、タンコロ、コロリ、槌転び、俵蛇
前神:─
字義:─
容姿:体長は30p〜1m、胴の直径が10p前後
腹の部分だけが平ら、ビール瓶に三角形の頭と細い尾をつけた様な姿

昭和40年代にマスコミを通じて全国的に有名になり、話題になった怪蛇。もしくはUMA。
近年になって現れた物ではなく、かなり古くからその存在を知られていた。
日本各地に目撃報告例がある。
平らな腹を翼代わりに木の上から滑空したり、身体を丸めて地面を転がって走る。
水の中を泳ぐ事も出来る。
捕獲に成功した例はない。
「北国奇談巡杖記」によると、石川県金沢市小姓町の中ほどにあったなだらかな坂に現れたと言う。
この坂は草が茂り、湧き水が流れていて昼でも薄気味が悪い場所であった。
ある人が小雨が降る夜中に坂を通ると、ころころと転がり歩いている物があった。
よく見ると、転がる物はあちらこちらで動いていた。
そして呵々と笑って雷の様な音を出し、パッと光って消えてしまった。
この妖怪を見た者は昔から何人もいて、二、三日は毒気に当たって病んでしまう。
それゆえ、この坂を槌子坂と呼んで、夜間通行する者は居なくなったと言う。
「聖城怪談録」にも石川県加賀市の怪談として似た話が載っている。

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