●稚日女神(わかひるめのかみ)
出自:日本神話
別名:稚日命とも書く、稚日女尊(わかひるめのみこと)
同一:一説によると、若盡女神(わかつくしめのかみ)
前神:─
字義:「ひるめ」=「日の妻(め)」=「日に仕える巫女」
容姿:─
家族:─

機織の神。神戸の産土神。
平安時代には風雨の神として朝廷に祀られた。
庶民からは健康長寿や縁結びの神として信仰された。
大阪市浪速区恵美須町、今宮戎神社の祭神。
神戸市中央区下山手通り、生田神社の祭神。
天照大御神の別名「大日貴(おおひるめのむち)」に対応した神名だと考えられる。
元々は天照大御神の子、或いは随伴神だったのかもしれないが出自ははっきりしない。

稚日女神は高天原で機織をしていた折に、須佐之男命に馬を投げ込まれて事が原因で死んでしまう。
その後、神功皇后が新羅遠征後に大和に向かっていた時に船を止め、自分を生田神社に祀る様に託宣した。
様々な複雑な神格を持ち、恐らく複数の神が一つに融合した結果だと思われる。
古事記に大国主神の後裔である「布忍富鳥鳴海神(ぬのおしとみとりなるみのかみ)」の妃として「若盡女神」の名が見える。
この神名の「盡」を「晝(昼の旧字)」の写し間違いとすれば「若昼女神(わかひるめのかみ)」と読めるので稚日女神と同神とも考えられる。

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