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●ワルタハンガ●
出自:メラネシア神話、民間伝承
別名:─
同一:─
前神:─
字義:「8ファゾム(尋)」
容姿:蛇女。背が高く、長く曲がった歯を持つ
家族:両親に人間の夫婦、きょうだい

普通の女から生まれた蛇女。
母親はその奇妙な娘を夫から隠して育てていた。
次の子供が生まれると自分と夫が畑にいく間、下の子の面倒をみせていた。
やがて父親は疑いを持ち始め、こっそり畑から戻って盗み見した。
蛇女が子守唄を歌っているのを見て恐ろしくなった父親は蛇女を八つ裂きにした。
しかし八日間雨が降り続け、彼女の身体は繋がった。
ワルタハンガは旅に出たが、憎しみが募って人間を食った。
そして再び八つに裂かれて、再び復活しない様にシチューにして煮込まれた。
皆そのシチューを食べたが、一人の女と子供を除く全員がこれを食べた。
骨は海に投げ込まれたが、再び繋がり、八日間雨が降り続けると肉もついた。
ワルタハンガは八つの波を集め、村を襲って破壊した。
蛇を食べなかった女と子供だけは助け、ヤムイモとタロイモとココヤシを与え、消えた。
人々はワルタハンガの姿を恐れるが、彼女は自分の土地を見つけ、守護霊となった。