●ワタ・リアン● 出自:インドネシア(ケダング族) 別名:─ 同一:─ 前神:─ 字義:─ 容姿:─ 家族:妻にボタ・イリ 野生の女ボタ・イリを文明人にした英雄。 ボタ・イリは全身体毛に覆われ長くとがった爪を持ち、山の頂に棲んでいた。 自分の尻を石にこすりつけ起こした火の上で、蜥蜴と蛇をあぶって食べていた。 ある日ワタ・リアンという男がボタ・イリの焚き火の煙に気付いた。 そこで彼は何が燃えているのか調べようとした。 ワタ・リアンは食料として魚と酒を持って行った。 山の頂に着くと、ワタ・リアンは樹の上に登って待った。 やがてボラ・イリが蜥蜴を持って帰ってきて、火を起こそうしたが失敗し天を見上げた。 ワタ・リアンの姿を見つけたボラ・イリは金切り声を上げ、降りて来る様に叫んだ。 ワタ・リアンは恐れる事無く、落ち着かなければ犬をけしかけると脅した。 二人は火を起こし、一緒に持ち寄った食物を料理し食べた。 酒を飲みすぎたボラ・イリは寝入ってしまい、ワタ・リアンはボラ・イリの体毛を剃った。 ボラ・イリが女性である事がわかり、最後には二人は結婚した。 |