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幽体離脱(ゆうたいりだつ)
出自:
別名:星幽体投射、脱魂
字義:─

幽体(エーテル体)が肉体を離れ、自由に動き回る事。
オカルト用語で「星幽体投射」と言い、シャーマンが意図的に行う場合は「脱魂」と言う。
ただし、この様な用語は厳密に定義されていない。
個々の書物や著者によって微妙に違うので注意が必要。

オカルト的に言うと心の世界アストラル界に意識を投射すると言う意味。
セフィロトの樹等の魔術的な図形を意識的になぞり、自分の意識レベルを
アストラル界に移行させる(自己催眠の一種)のが、近代魔術における一般的なやり方。
本来なら幽体は肉体とぴったりと重なり合って存在している。
しかし魔法や霊能力、偶発的事態によって幽体と肉体が分離する事がある。
ただし、完全に肉体と幽体が分離してしまうと、その者は死んでしまう。
両者は細い紐状の物(魂の尾とも言う)で繋がっている。
この状態の時、肉体は一種のトランス状態であると言える。

幽体には物理的法則が適用されない。
よって好きな場所に行く事が出来、場合によっては異界にまで行く事が出来る事もある。
多くの幽体離脱は麻酔、睡眠、仮死状態になった場合等に偶発的に起こる。
こう言った場合、自分の意識や行動を制御できない。
不運な場合は幽体が飛ばされて帰ってこれなくなったりする。
これに対しシャーマンはアストラス界において現実が認識に従属する事を
踏まえている為、自由に行動する事が出来る。
幽体離脱を行う最大の目的は、他の霊的な存在と接触する事。
その助言や助力を得る。
しかし近代魔術ではこのような接触を「お筆先」じみた行動と非難し弾劾する派もある。