●マモン●
出自:ユダヤ教キリスト教、「失楽園」
別名:マンモン、マイモン、メイモン、アモイマン、アマイモン
同一:─
前神:─
字義:シリア語「富」「金銭」
容姿:ドラゴンに似た生き物に乗る、鳥の様な頭を持った姿

新約聖書「マタイによる福音書」に
「誰も、二人の主人に仕えることはできない。
一方を憎んで他方を愛するか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。
あなたがたは神とマモン(世俗的富)とに仕えることはできない」とある。
この「富」を擬人化した一節から、悪魔としてみなされる様になった。
術者が呼び出すと、金塊が一杯入った袋を、両手で抱えた老人の姿で現れる。
主に呼び出した術者の金銭に関する欲望を叶え、代わりに術者の魂を頂く。
かつて天界では下位の天使だった。
堕天してから頭角を顕し、この世の王と呼ばれるようになった。
人間に金鉱脈の採掘方法を教えた。

ビンスフェルトの七つの大罪の対応悪魔のリストによると、「強欲」を司る。
コラン・ド・プランシー「地獄の辞典」によると、マモンとアマイモンは別の悪魔として説明されている。
レギナルド・スコットによれば、アマイモンは地獄の四人の王の一人で、東方領域を支配している。
エノクの悪魔文献によれば、南方領域を支配している王とされる。
ミルトン「失楽園」によると、誰よりも貴金属に敏感な才能を発揮した。
堕天使達の居城となる万魔殿を飾る金塊を地獄の山々より嗅ぎ当て掘り出した。

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