●ナフシャ●
出自:インド神話、ヒンドゥー教
別名:─
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:─
家族:父にアーユス、母にスヴァルバーナヴィー、妻にプリヤヴァーサス、
子にヤティ、ヤヤーティ、サンヤーティ、アーヤーティ、パンチャ、ウッダヴァ

元々は月種族に属する優れた君主であった。

ある時インドラは過去の罪業(バラモン殺し、友情の裏切り)によって酷い罪悪感に襲われ、天から逃げ出した。
そこで神々や聖仙はナフシャに神々の王位に就いて欲しいと頼んだ。
ナフシャは辞退したが、神々は彼に、自分の視界に入った者からテージャス(威光)を吸収して
より強力な力を持つという力を授け、天を治めさせた。
ところが次第にナフシャは傲慢な性格となり、インドラの神妃シャチーを自分のものにしようとした。
神々が止めようとすると、ナフシャはインドラが聖仙の妻アハリヤーを寝取った事を挙げ自分の行為の正当性を主張した。
一方、逃げたシャチーはブリハスパティの勧めにしたがって夫を捜す為の猶予を乞う。
シャチーはインドラを見つけると策略を授かり、ナフシャのもとに戻ってきた。
そしてナフシャが神々のようなヴァーハナ(乗物)を持っていないことを指摘して、彼に聖仙を乗物とするよう勧めた。
ナフシャはこれを気に入って聖仙たちを車につないで乗物とし、酷使した。
しかしナフシャは聖仙たちと論争になり、聖典ヴェーダの聖句を非難し、聖仙アガスティヤの頭に足で触れてしまった。
こうした非法(アダルマ)によってナフシャはあらゆる福徳を失い、呪われて天から堕ち、一万年の間大蛇の姿となった。
しかしナフシャの懇願によって許されたとも、子孫の一人ユディシュティラに救われたとも言われる。

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