●ノルン●
出自:北欧神話
別名:記述する女達、複数形:ノルニル
同一:ディース、アルラウン、イディス
前神:─
字義:「編む者」
容姿:たいてい長い灰色の服を着て灰色の薄いガーゼのベールを頭から被った女性の姿
家族:(一説によると)父にドヴァリン

運命を司るとされる三人の女神の総称。
過去、運命を司る長女ウルド、現在、生成する者を司る次女ヴェルダンディ、未来、払うべき債務を司る三女スクルド
ノルンは人間と神々の運命を支配する事から、北欧神話では至高の女神である。
人々に恐れられた存在であり、人間の生涯の最初の日と最後の日を決定する。
また出産を司るともされる。
人々は出産を祝い、ノルンに感謝を捧げる為におかゆを作るという。
ノルンは生まれたばかりの子供のそばにやってきて、その子供の死期を決定する。
聖なるトネリコの木、ユグドラシルの根元の生命の泉ウルザンブルグ(ウルズの泉)の水源の洞窟に棲む。
ユグドラシルが枯れないように見張っている。

運命に関する本を書いたとも言われ、記述する女達と呼ばれる事がある。
また、この三姉妹はノルンの長で、その下に多くのノルンが存在すると言う説もある。
神の血を引いた者や、エルフドワーフ、また人間の中にもいると言う。
元々はウルドだけが神々や人間の運命を決定できる唯一の至高の存在だった。
後にヴェルダンディスクルドが加わり三人組となった。

「眠り姫」に登場する洗礼式に現れる妖精達もノルンであると言われる。
しかし、後の物語で妖精の人数は12人以上に増えている。

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