●ルンペンシュティルツヒェン●
出自:ドイツ
別名:─
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:非常に醜い、少し奇形のドワーフ

グリム童話(55番)に取り上げられて有名になった妖精
グリム童話によると、ある粉屋の娘あるいはその母親が王の歓心を買って妃になろうと考えた。
そこでドワーフが藁を紡いで金にする方法を娘に教えてやった。
その代償としてドワーフは娘が結婚して最初に出来た子供を貰うと言った。
粉屋の娘は快く聞き入れたが、その後女王になり始めての子が生まれ、ドワーフが借りを返して貰いに戻ると酷く取り乱した。
ドワーフは彼女がもしも三日以内にドワーフの名前を言えたら、子供はとらずに置いていくと言った。
女王は恩人であるドワーフの名前を一度も尋ねた事がなかったのだった。
彼女は至る所に使いをやってドワーフの名前を知ろうとした。
三日目の朝になり、もはやこれまでと思った時、召使の一人が偶然森の中でルンペンシュティルツヒェンの勝ち誇った歌声を聴いた。
召使は急いで城へ戻って女王にドワーフの名を告げた。
ドワーフが子供を浚いにくると、女王は最初ドワーフの名前がわからないふりをしたが突然その名を言い放った。
するとルンペンシュティルツヒェンは酷い癇癪を起こし、地団太を踏んだ。
強く踏みすぎて地面に両足がめり込んでしまい、そこから抜け出ようとして体が裂けてしまった。

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