● 出自:日本→千葉県→房総半島、和歌山県→紀州→波切、「画図百鬼徒然袋」 別名:─ 同一:─ 前神:─ 字義:─ 容姿:目や手足を持つ栄螺 「画図百鬼徒然袋」によると、巻き貝から両手を出した姿 海中の栄螺が30年以上生き目や手足が出来て鬼と化した物。 好色な女が海に投げ込まれると栄螺になり、栄螺が30年生きると栄螺鬼になる。 房総半島に伝わる伝承によると、一人旅の女に化けて、一夜の宿を求めてくる。 栄螺鬼を家に泊めると亭主はさらわれるか、殺されてしまう。 普段は海の中にいるが、月夜の晩には海上で楽しげに踊りを踊る。 紀州波切に伝わる伝承によると、海賊の一人が海で溺れた一人の女を連れてきた。 女は非常に美しかったので海賊達は争って女を求め、また女も誰にでも体を許した。 しかしこの女は栄螺鬼で、関係をもった海賊達は皆睾丸を奪われた。 海賊達は睾丸を取り戻す為に栄螺鬼に莫大な黄金を支払った。 |