●タナトス● 出自:ギリシア神話 別名:─ 同一:─ 前神:─ 字義:─ 容姿:背中に翼を持ち、髭を生やしている 家族:母にニュクス、双子の弟にヒュプノス、姉にレテ、ケール 定められた寿命のつきた人間のもとへ赴き、その髪を一房切ってハデスに捧げ、 人間を冥界に連れ去る死神。 サルペドンがトロイア戦争で戦死した時、その死体を故国リュキアまで送ったのは タナトスとヒュプノスの双子であった。 エウリピデスの作品によると、アドメトスが死の予兆を得た時、彼の友人のアポロンが モイラに酒を飲ませ酔わせてから身代わりに死ぬ者がいれば、アドメトスが死を 免れる事が出来る様に約束させた。それを申し出たのは妻のアルケスティスだけだった。 タナトスがアルケスティスの命を奪おうと近づいてゆくと、その時ちょうどアドメトスの 宮殿の客となっていたヘラクレスと格闘になり、タナトスは撃退された。 コリントス国のシシュポスがゼウスの怒りを買いタナトスを送りこまれた。 タナトスは奸智に長けたシシュポスに地下牢に閉じ込められ、人は死ななくなった。 神々はアレスを送って、ようやくタナトスを開放した。 |