●アグニ● 出自:インド神話、ヒンドゥー教 別名:─ 同一:アータル、火天(かてん)、阿耆尼(あぎに) 前神:─ 字義:─ 容姿:黄金の顎と歯、炎の頭髪、3〜7枚の舌を持つ姿 家族:妻にスヴァーハー、子にスカンダ 火神。アーリア人の拝火信仰を起源とする古い神とされる。 ゾロアスター教のアータルと起源を同じくする。 火のあらゆる属性の神格化であるが、特に儀式に関する祭り火として重視される。 天空地三界に顕現し、天上においては太陽と同一視され暗黒を駆逐し、 空中においては電光として閃き、地界においては祭火として燃えるとされた。 火中に投じられた供物を好み、供物を天上へと運ぶ為、神と人との仲介者、 又は使者、賓客として、あるいはアグニ自身が優れた祭官として崇拝された。 「リグ・ヴェーダ」において彼に捧げられた賛歌は全体の5分の1をしめる。 後世、インドラ、ヴァルナ、ヤマ等と共にローカパーラ(世界守護神)の一人として、 東南に住み、守護するとされた。 仏教では火天、もしくは阿耆尼と呼ばれる。 |