●シン● 出自:バビロニア神話 別名:スエン、ナンナ、天の輝ける船 同一:─ 前神:─ 字義:─ 容姿:青髭をはやした老人 家族:父にエンリル、母にニンリル、妻にエンガル、子にシャマシュ、イナンナ、ヌスク 月の神。農耕神。暦の神。大地と大気の神。 エンリルがニンリルを強姦した時に受胎し、冥界で生まれた。 暦を司る神と考えられ、月の満ち欠けで時を刻んでいる。 「遠い日々の運命」を決める力を持っており、彼の練る計画を知り得た神はいない。 この為か、シンに捧げられる礼拝は一神教的な傾向を示していた。 シンの神殿のあるシュメールの古代都市ウルではシンの力で周囲の沼の水位が 上がると信じられており、そのお陰で家畜達に十分な食物を確保された。 シンは夕方になると三日月形の舟に乗り、空を渡って行く。 時に三日月はシンの武器として、また満月は王冠に見立てられる。 シンは腹黒い者達の敵である。シンの光によって悪事が暴かれる為である。 ある時ウトゥク(邪悪な霊達)がシンを陥れようと企みを練った。 シャマシュ、イシュタル、アダドの手を借りシンの光を消してしまった。 そこでマルドゥクが陰謀仲間の神々に戦いを挑み、シンの為に光を取り戻した。 |