●シータ● 出自:インド神話、ヒンドゥー教 別名:シーター 同一:─ 前神:─ 字義:「畦」 容姿:─ 家族:「ヴェーダ」によると、夫にインドラ 「ラーマーヤナ」によると、父にジャナカ王(もしくはラーヴァナ)、母に地神、 夫にラーマ 「ヴェーダ」に登場する農耕と植生の女神。 「ラーマーヤナ」ではヴィシュヌの化身ラーマの妻として登場。 ジャナカ国王が田を耕している時、畦から玉の様な女の子が生まれてきたので、 シータと名づけ、娘として育てた。 また、ランカーの王ラーヴァナの娘であるという説もある。 ラーヴァナは預言者に「生まれた娘は父親に死をもたらす元凶になる」と言われ、 箱に詰めて川に流した。箱はインドまで流れ着き、ジャナカ王の娘として美しく育った。 ラーマはシヴァから譲り受けた奇跡の弓に弦を張って見せ、 自らの存在価値を示し、シータを妻とした。 シータは後にラーヴァナに誘拐され、ラクシャサの王国ランカーに連れ去られた。 後代に付加されたラーマーヤナの結末部分ではラーマは妻を取り戻した。 シータは檻に閉じ込められ、ラーヴァナに妻になれと迫られた。 ラーヴァナは呪いによって彼女の同意がなければ彼女に触れる事が出来なかった。 救出後、ラーマは妻がラーヴァナとの不義密通を働いたのではないかと疑った。 シータは自らの潔白を証明したが、母である地神に抱かれたまま地下界へと姿を消した。 火塚の火の中に身を投げたがそれでもシータは無傷だったので潔白が証明されたとも。 |