●ヘラ●
出自:ギリシア神話
別名:─
同一:─
前神:─
字義:─
容姿:心身共に成熟した美しい女神
家族:父にクロノス、母にレア、きょうだいにヘスティア、デメテルハデスポセイドンゼウス
夫にゼウス、子にアレスヘーベエイレイテュイア
 (一説によると)子にテュポーン

神々の王女。結婚と母性の女神。
正しく結ばれた夫婦(一夫一婦)や恋人達を守り、子孫繁栄を叶える。
春になるとヘラはカナトスの泉で水浴びをする。
その泉に浸かると、ゼウスや不貞相手への苛立ちや一年間の加齢が洗い流される。
ゼウスは様々な相手に浮気をするが、結局はこの正妻ヘラの元へ戻ってきた。
ヘラは西方に蛇に番をさせた魔法の林檎園を持っている。
古代の絵画にヘラが崇拝者に林檎(聖なる)を与え、番の蛇が見守ると言う物がある。
一説によると、この絵画を誤って解釈した物が聖書アダムイヴの一場面だとされる。
カッコウの姿に変化したゼウスはヘラの胸に飛び込み、愛を告白した。
まばゆいばかりに美しいヘラと、王者ゼウスとの交わりはとても理想的だったので、それが「結婚」となり、全ての人間が倣った。

ヘラクレスが生まれた時、ゼウスは半分人間である彼を神界の一員にする為、ヘルメスに命じてヘラの乳を飲ませようとした。
ヘルメスは眠っているヘラに忍びより、乳をくわえさせる事に成功。
しかしヘラクレスが余りに強く乳を吸った為にヘラは目を覚まし跳ね飛ばした。
そして母乳がほとばしってミルキーウェイとなった。
ゼウス自らが他の赤ん坊と偽ってヘラクレスに乳を飲ませたと言う説やアテナが仲介したと言う説もある。
一説によると、ゼウスアテナを一人で産んだ事に対して嫉妬したヘラが単独でテュポーンを生んだと言われる。

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