●レヴィアタン● 出自:ユダヤ、キリスト教 別名:リヴァイアサン、レヴィヤタン、ロタン 同一:ベヒモス、バハムート 前神:─ 字義:「とぐろを巻いた者」「自分自身を巻く者」 容姿:幾つもの頭を持った固い鱗に覆われた蛇(竜)の姿 背中に楯の様な突起が一列に並んでおり、腹の部分は無数の棘で覆われる 鯨や、鰐であるとも言われる 家族:「黄金伝説」によると、驢馬との間の子にタラスクス 地中海沿岸にあった古代都市ウガリトにおいてはロタンという名で知られる。 ヘブライではティアマトの影響下に生まれた蛇で、大地を囲ってしまう程巨大とされる。 旧約聖書儀典エノク書には、 「その日、二匹の怪物が分離され、雌はレヴィアタンと名づけられ、海の泉の深遠に 住むであろう。だが、雄はベヒモスと呼ばれ、それはデンダンと名づけられた 茫漠とした砂漠をその胸で占領するであろう」との記述がある。 ユダヤの伝承では、神は天地創造の5日目に光と水でレヴィアタンの夫婦を創り、 海の生き物の王としたが、子供が生まれては困るので雄だけは殺した。 また、そのヒレは太陽の光を暗くする黒い光を発していた為に、雄のレヴィアタンの ヒレに大地と大海を乗せ、世界を背負う役目を与えたとも言われている。 結末の時にレヴィアタンはその任を解かれ、罪人達を飲み込むが、最後には ベヒモスに殺され、神に許された人々の食物になる。 ベヒモスが大地そのものをあらわす事に対し、レヴィアタンは海そのものを指す。 聖書においては混沌の竜であり、神が作り出した物の中で最大級の大きさを誇る。 新約聖書ヨハネ黙示録や後世のキリスト教文学においては、 レヴィアタンは悪魔の一体であるとされる。 レヴィアタンが悪魔として取り入られたのは、バールが七つの頭を持つ海の怪物を モトの助けを借りて倒したと言うカナンの伝説を発展させた物だと言われる。 水から生まれた地獄の海軍大提督。 ルシファー、ベルゼバブに次ぐ地獄の権威者。 大嘘つきで人にとりつき、追い払うのは難しい。 特に女性にとりつく。 神に反逆して世界を破滅させようとする。 アダムを女の姿で、イヴを男の姿で誘惑した両性具有の竜であるとも言われる。 ビンスフェルトの七つの大罪の対応悪魔のリストによると、「嫉妬」を司る。 大航海時代ヨーロッパの船乗りには、船の周りをぐるぐる泳いで渦巻きをつくり、 船を一飲みにしてしまう巨大な海の怪物として恐れられた。 |