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●アスモダイ●
出自:ユダヤキリスト教レメゲトン
別名:アシュマダイ、アスモデウス、アスモデ、アスモダイオス、シュマダイ、シドナイ
同一:ラビによると、サマエル
前神:アエーシュマ
字義:ペルシャ語「裁きの霊」の変化
容姿:牡羊、牡牛、人間の三頭を持つ王、ドラゴンにまたがり口から火を吐く
   「地獄の辞典」によると、蛇の尾とガチョウの脚、蝙蝠の翼が加えられる
家族:(一説によると)妻にリリス
   (一説によると)父にアダム、母にリリス

魔法書「ゴエティア」の第一部「レメゲトン」に登場する72柱の悪魔の一人。
エノク書に登場する悪魔の一人でもある。
地獄の72の軍団の指揮官。王。アマイモンの配下。
魔界宮廷の遊技場の総監を務め、放蕩や過ちの種をまき散らす。
崇拝者には「星周りの指輪」を与え、
透明になる術や、幾何学、算術、天文学、工芸術、財宝の場所を教授する。
宝のありかにも詳しく、彼に宝の発見を強いる事もできる。
また乙女を淫乱にし、新婚の夫婦に不仲をもたらす存在。
しかし、術者は欺かれない様に頭をフードで覆っていなければならない。

旧約聖書トビト記」によれば、メディア街のサラに横恋慕していたアスモダイは若い娘
サラにとり憑き、その夫ラグエルを初夜の晩に殺しその後も七人を次々と殺した。
遂にサラは貰い手がいなくなり、それをあわれんだ神がラファエルを地上へつかわせた。
彼はアザリアという男性に変身して、トビトの息子トビアを引きつれサラの元にむかう。
トビトに魚の胆汁の煙を使って追い払らわれ、ラファエルエジプトの果てに幽閉された。
サラはその後、トビアと結婚することとなった。
ミカエリスの階級」によれば、堕天前は熾天使(セラフ)の君主の一人であった。
一説によると、かつては智天使(ケルビム)の地位にいたと言う。
イヴにリンゴを食べる様唆した蛇の正体であるとも言われる。
ゾロアスター教の六悪魔の一人、怒りを司るアエーシュマが取り入れられた姿とされる。
ビンスフェルトの七つの大罪の対応悪魔のリストによると、「色欲」を司る。
洗礼者ヨハネに抵抗する時には不貞の者達の支配者になる。

ある時、アスモダイはソロモンの王位を奪う事に成功した。
しかしソロモンは直ぐに鉄枷をはめ、エルサレム神殿の建設を手伝わせた。